40代後半に訪れる ファッションのギアチェンジポイント
「おとな」と言いながら、30代が中心のファッション誌が多いことにギモン。年齢のことをどうこう言うのも何ですが、ファッション的な「おとな」って、体感的には40代以上でしょって思うわけです。
30代は、20代と同じデザインのものも着れなくはないですよね。大きくくくればそっちのグループでしょ。
アラフィフノンセレブに言わせると、30代の女性はどう見ても「娘さん」なんです。そんな娘さんが似合うファッションをいくら見た目が若いからといって、40代以上の女子が同じように着たら、それはおかしいでしょ。
すすめておいて「イタイ」はないですよね。
確かに、一般の女性たちも、ひと昔前より、みなさんずっときれいで若々しくおしゃれになりました。美魔女と言われる方々は、アラフォー中心なんだそうですが、あの方たちは一般の人たちとは違うから「魔女」って言われてるんです。
それでもみなさん、40代後半ぐらいに一度、何かしらのギアチェンジをしないと、そのまま同じ調子ではおしゃれが維持できなくなるポイントがあるように思うのです。
プロだって困ってる、おとなファッションへの転換
スタイリスト30年のキャリアの持ち主である地曳いく子さんでさえ、「何を着たらいいのかわからなくなった」「似合う服がない」と絶望した経験を述べています。
地曳さんは、同世代の女性たちがみな困っていることに気づき、新しいファッションのギアチェンジを提案しています。
おしゃれに無関心、あきらめのフリは危険信号!
ノンセレブのように、とくにおしゃれに関心があるわけでもなく、センスがあるわけでもないマダム世代の主婦は、少しがんばっていた若い頃の服装ができなくなってきた頃から、ファッションに対して、どういうわけか無関心を装ってしまうのです。
なんなんでしょうね。少々野暮ったい感じになっても仕方ないでしょって開き直ってるつもりなのか、ダサイってわざわざつっこまれないように予防線を張ってるつもりなのか、自分でもわからないの。
つい先日、オットに「もう(おんなorおしゃれ)捨ててるでしょ」って言われてショックでした。
「(服は)ラクだったら何でもいいのよねー。ラクが一番。」などと言ってはばからないわたしでしたので、オットにそんなふうに言われても仕方ないのですが、「もう少し気を配ったほうがいいんじゃないの?」とおしゃれでも何でもないオットの内心が聞こえたような気がしてハッとしました。いつもはそんなこと言わない人なんで。
ほんとにおしゃれかどうかはともかく、少しでもおしゃれしようとがんばってる姿勢が大事なんだってことです。
おとなはお金をかけておしゃれになるという発想
おとな世代がチープな着こなしをすると、よくみすぼらしく見えると言われます。これだけモノが豊かな日本にせっかくいながらもったいないじゃないですか。やり方次第でどうにでもなると思いましょうよ。もういい加減、お金持ちぶらなければおしゃれできないという固定観念から自由になりませんか?
40代、50代のファッション誌はとんでも富裕層向けのものばかり。ふつうの人がそのまま参考にできるものはほぼありません。
やたらと高級ブランド品を紹介しているものや、いつ着るの?みたいな、生活感のないものがほとんどなんですよね。なんかバブル時代のなごりを感じます。
実際のところ、いい年をして、ファッションに興味を持てる余裕のある人は、経済的にも裕福な人に限られている現状があるのかもしれません。
やっぱり買ってくれる人にアピールするものが多くなるのは当然ですね。
でも、40代以上の毎日パート勤めしている主婦や、生活費かつかつでがんばってるシングルマザーたちだって、おしゃれしたくないわけじゃないんです。
もう少しリーズナブルで生活感のあるおとなファッションの提案があってもじゅうぶん需要があると思うのですが。
お金のかけ方をくふうする
いくらいいものでも衣装は消耗品です。いつかは寿命がきます。どれぐらいの期間、どれぐらいの頻度で着るかを考えたとき、いくらぐらいのものが自分にはちょうどいいか、おのずと見えてきます。
シーズンを通して活躍するコートや靴
上着や靴は、毎年買いかえるつもりがなければちょっと奮発していいものをそろえるのもいいですよね。でも、着物みたいに一生モノとして考えるのはやめたほうが無難です。よく着ても五年以内と考えましょう。
流行のデザインや色物がほしいときはワンシーズンで着つぶしてもいいぐらいの値段のものを選びます。
世代や体型が似ているおしゃれな人を参考にする
身近にいる趣味のいい人、好みが合う人を見て、「いいな」で終わらせないで、持っている服で似たコーディネートができないか考えてみましょう。(間違ってもおそろいにしないでね。)
素人は、まったく同じアイテムにしないとわからないと思いがちですが、自分の持っている服で合わせた方が自分には似合う場合もあります。
定番のチェックシャツやボーダーのシャツ、プリーツスカートなど、だれもが持っていそうなアイテムをじょうずに着こなしている人がいたら、自分だったらどんなふうにできるかという目線で習うようにします。アイテムのほかにも色の合わせ方、小物使いなんかにも注目してみましょう。
身近な人のほうが参考になることが多いですし、そういう感度を磨くと、オシャレすぎるファッション誌のコーディネートも自分流にアレンジできるようになりそうです。
こうした心構えの積み重ねをしていけば、もうオットに「捨ててる」などと嘆かれる心配はないですよね。
ノンセレブもがんばります!
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