日本女性はいくつになっても白髪を染めるのが身だしなみのようになってます。事情で白髪染めできなくなってしまったわたしは困ってます。白髪のままだと、身だしなみが悪いようにとられてしまうからです。そのおかげで身だしなみをきちんとしたい人たちは、ひたすら白髪を染め続け白髪を隠さねばならなくなりました。こうして日本から白髪女子が絶滅してしまったんですね。
それもこれも日本女性の白髪に対するイメージがあまりにも良くないからなんでしょうね……。白髪の強烈なマイナスイメージを覆してくれる素敵な白髪女性、現れないでしょうか。
イメージはことばより強い
イメージの力は理屈よりはるかに強い。
たとえば、体操の平均台。体育館にあるものだったらなんということもない。ところが隣り合わせの高層ビルの屋上にさしわたしてあると想像したとたん足がすくんでしまう。
どんな人も、危険なことや嫌なマイナスイメージほどかんたんにはっきり刻み込まれてしまうようです。
反対に成功のイメージや理想のイメージというのは、一生懸命トレーニングしてたたきこまないと入ってこないものらしい。アスリートや宇宙飛行士なんかは徹底的にイメージトレーニングをするんですよね。
ただ、いいイメージだけをたたきこむわけではありません。あらゆる失敗シーンを想定し、そこから成功するイメージをつくり上げていくんです。だからピンチにも強い。
白髪についてもいいイメージを持たない限り、自信を持って白髪スタイルを楽しむなんてことはできないんです。白髪のままでも気にしなければいいとか、小ぎれいにしていればいい、といった心がけだけでは不十分なんですよね。
意外とおもしろかった本
手本がないなら自分でイメージトレーニング
イメージ作りの大切さは『似合う服がみつかる「おしゃれ断食」 』でも述べられています。自分の理想を徹底的にかたちにする方法が紹介されていました。
その中に、自分がいいなと思った写真や記事の切り抜きをスクラップしてたえず見るようにすることが書かれてあるんですね。洋服の着こなしならお手本はいっぱい見つかりそうです。
でも、白髪スタイルのお手本なんてないですよね。50代の白髪は外国人やシルバー世代を強調した白髪とはまたちょっと違うでしょ。日本では50代はまだ白髪はタブーです。自然にきれいに隠しているお手本しかありません。それはもうみごとに白髪無視です。
仕方がないので、自分で白髪のイメージを作ってみることにしました。そこで誰より自分がいちばん白髪にマイナスイメージを持ってしまっていることを思い知りました。
まずは「白髪も悪くない」「白髪もなかなか」といったことを思いながら自分の白髪姿を思い浮かべることから始めてみました。
バカみたいって思われるかもしれませんが、イメージトレーニングってこんな感じでするみたいなんですよ。はじめは正直自分の顔がなかなか思い浮かんできませんでした。もともとイメージ能力が低いんですよね。だから悪いイメージしか浮かんでこない。
鏡を見るたびに自分の白髪にぎょっとするのもやめました。何となく見ないようにしてきたからまともに白髪を目にするとぎょっとするんですね。だからいつでもちゃんとまともに見ることにしたんです。ついでに「白髪も悪くない」「白髪もなかなか」と言い聞かせる。さらにスマイルすることにしました。
フシギ。こんな子供だましみたいなことでも自分の白髪に慣れてくるものなんですね。そのうち「こんなに元気な髪なのにね」とか「触り心地もいいよ」と自然にホメ言葉が出てきたりして……。童話に出てくる魔女みたいで気持ち悪いですね……。
でもこういうイメージトレーニング、アスリートや経営者なんかも取り入れて効果を上げてるって話ですよ。へんな占いや宗教に凝るよりはいいんじゃないでしょうか。
老けて見えるのは否めませんが、少しでも愛らしい白髪女子をめざしたいと思います。
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