今でこそ「おしゃれな人ほど持っている洋服は少ない」などと言われるようになってきましたが、かつてはウォークインクローゼットに整然と並ぶ洋服があこがれの的だったことをふと思い出した。
この年になると、景気の良し悪しに限らず、生活スタイルや価値観というのは、10年もたつとすっかり変わっていくさまを幾度となく体験するようになる。社会の風潮とか空気というのは、いい加減なものだと思う。
今懸命になって実践している片付けも、いつなんどき「いけてない貧弱なワードローブづくり」になるか知れない。最少最強ワードローブづくりを一時の流行に終わらせないために大切なこと……。
洋服は生鮮食品並みの消耗品と考える。
- 長く持たない。
- 予備は持たない。
- 一つ入れたら一つ以上処分。
というルールを守るようにしています。
1.長く持たない
洋服は長期間持つことを前提として選ばないようにします。
どんな洋服にも流行がありますし、自分の体型や年齢も変化していきます。さらには好みとか気分だって変わりますよね。何年もお気に入りでいられる洋服なんてめったにありません。
今着たい洋服、今似合う洋服だけ持てば無駄がない。
2.予備は持たない
わたしの場合、シーズンごとに3セットぐらいの洋服があればじゅうぶんまわしていけます。お勤めをしているわけではないので、毎日着替える必要がないんです。最近は、おしゃれな人も毎日とっかえひっかえしないで気に入ったものをずっと着るようになってきているみたいなので、外出する人も洋服を減らしてワードローブをすっきり整理しやすい時代だと思います。片付け絶好のチャンス到来です。
冬用のあったか下着や冷えとり靴下などは、わたしもついつい増えてしまいがちでした。そこで、最小限の洗い替え分を足した数を決め、それ以上は持たないことにしました。そのほうが買い替えもスムーズにできて気持ちいいです。
3.1つ入れたら1つ以上処分
新しいものを入れたら、古いものや着ないものを1つ以上処分に出します。これ、やらないでいると、あとになって処分がますますめんどうになります。衣類をまとめて大量に処分するほどたいへんなことってありませんよね。これがますます片付けを先延ばしにしてしまう最大の原因になっているのではないでしょうか。
処分は小まめにそのつどするのが大きなめんどうを避ける一番いい方法です。
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人生後半を意識する
もう残されている時間はそんなに多くないってことを自覚すると、世の中の風潮に踊らされている暇はないなって思えます。
ワードローブが少なく管理できていれば、流行や気分に合わせて入れ替えることも簡単にできるので、それなりのおしゃれも楽しめるはず。
ワードローブが少なく管理できていれば、洋服の手入れや入れ替えもしやすいので、家事がおっくうになってきても清潔感を維持しやすい。
これからの年代、どんな洋服を着こなすかはもちろん大事かもしれないけれど、それ以上に小ぎれいで清潔感のあることが何よりおしゃれに見せる秘訣ではないかと思うんです。いろんなことがおっくうになってきて、できないことが増えてくる中、いくつになってもきっぱりさっぱりとしているさまは美しいですからね。
それがわたしのめざすところなんですね。ここがはっきりしていれば、わたしの最少最強ワードローブへの道は、世の中の風潮や流行がどんなに変わっても、今のところだいじょうぶではないかと思ってます。
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